鞭 競馬の基本

鞭

競馬では全員の騎手が鞭を持ってレースに臨んでいます。鞭のイメージといえば、馬体に打つことによって加速を促すような感じですが、実際は違い、馬の走るコースを調整する意味合いがあります。馬の中にはフラフラ走る馬もおり、そうするとほかの馬を妨害し、下手をすれば降着、失格になってしまいます。また、内側が空いてしまい、そこに馬が来られて差されてしまう場合もあります。

そうしたこともあり、馬を真っすぐ走らせる、もしくは内側を閉めるためにも使われており、それが基本的な使用方法ですが、馬の中にはびっくりして突然大きく動く馬もおり、それが制裁の対象となることもあります。一方、海外競馬では鞭の使用に大変厳しく、たくさん使ったということで騎乗停止処分を受けることがあります。

日本では騎乗停止処分を受けるほどの処分はほとんどありませんが、海外に遠征した騎手がたくさん使ってしまい、騎乗停止となるケースはよく見られ、国際ルールとの違い、ギャップが存在します。最近では日本もこうしたルールに合わせる形で運用されており、騎乗停止とまではいかないにしても、戒告などの処分が出るようになっており、いずれはこうした処分が出ることも考えられます。