新馬 競馬の基本
諸外国では新馬戦がある国もあれば、最初から未勝利戦という形で行われる国もあり、その扱いはバラバラですが、日本では新馬戦が行われています。今ではダービーの翌週から始まっており、どこから始動するのかというのも陣営のさじ加減となります。若いうちから練習を積んできたような馬は早々にレースに出ることができ、クラシック競走をもくろむ馬は慎重に出るレースを決めていきます。
そうしたこともあり、夏場に出てくるような馬は仕上がりのいい馬ではあるものの、長く活躍するというよりは早々に成長が止まり、古馬になって苦戦するケースが多くなっています。新馬戦の基本として、スタートの出足で競馬のすべてが決まるというのがあります。スタートで出遅れるとそれを挽回するのは非常に難しく、距離が短ければ短いほどそういう傾向にあります。
裏を返せば、出遅れをしたにもかかわらず巻き返した馬は競馬がうまく、異次元の力量があることを意味します。過去にダービーを制した馬の中には小回りコース、1000メートルの競馬で出遅れを喫したものの、そこから巻き返しを図り、結果として楽勝したという馬もいます。そうした観点で競馬を見ると、より楽しめるようになります。